将棋の勝負は、ほとんどが「玉を詰ませる(詰み)」か「相手が投げる(投了)」で決まります。 ですが実際には、それ以外にもいくつかの決着のつき方があります。 時間切れ、反則、そして「どちらの玉も詰まない」局面のための特別ルール —— 持将棋(27点法)、千日手、手数の打ち切り、などです。

この記事では、将棋で 勝ち・負け・引き分け が決まる条件を一つずつ整理します。 あわせて、おすし将棋(本サイト)が実際にどう判定し、どんな演出で終局を知らせているかも紹介します。

この記事の内容
  1. 勝敗の決まり方は大きく3つ
  2. 詰み(つみ)
  3. 投了(とうりょう)
  4. 時間切れ
  5. 反則負け(打ち歩詰め・二歩ほか)
  6. 持将棋と入玉宣言勝ち(27点法)
  7. 千日手(せんにちて)
  8. 500手での打ち切り引き分け
  9. おすし将棋での終局理由まとめ

1. 勝敗の決まり方は大きく3つ

結果としては 「勝ち」「負け」「引き分け」 の3つしかありません。 そこに至る「理由」が複数ある、と考えると整理しやすいです。

結果と、その理由の対応
結果主な理由
どちらかの勝ち / 負け詰み・投了・時間切れ・反則・入玉宣言勝ち(27点法)
引き分け千日手・持将棋(決着つかず)・手数の打ち切り(500手)

プロの公式戦でも、9割以上は詰みまで指さずに 投了 で終わります。 「詰みが見えたら投げる」のが将棋の作法だからです。以下、一つずつ見ていきます。

2. 詰み(つみ)

玉が王手をかけられていて、どう応じても次に取られてしまう —— これが詰みです。 自分の手番で「合法手(ルール上指せる手)が一つも無く、かつ自分の玉が王手されている」状態、と言い換えられます。 この瞬間に、詰ませた側の勝ちが確定します。

将棋には「王手をかけられていないのに指す手が無い(=ステイルメイト)」という引き分けはありません。 持ち駒を打てるうえ、玉以外の駒も必ず動かせるため、手が無くなるのは事実上「詰み」のときだけです。 チェスとの大きな違いの一つです。

おすし将棋では、詰みになると盤に「詰み」のカットイン(勝った側には落雷つき)が入り、 続けて「対局終了」ダイアログが現れます。相手玉を取れる駒から玉のマスへ、枠が伸びる演出です。

3. 投了(とうりょう)

自分の負けを認めて「負けました」と宣言することを 投了 といいます。宣言した側の負けです。 詰みまで指し続けても構いませんが、勝ち目が無い局面で最後まで指すのは相手に失礼、とされ、 実戦では詰みの少し手前で投了するのが普通です。

おすし将棋では、対局画面の「投了」ボタンで投了できます。CPU対局では、形勢が絶望的になるとCPU側が投了することもあります。

4. 時間切れ

持ち時間のある対局では、自分の考慮時間を使い切った時点で負け になります(時間切れ負け)。 プロの対局では持ち時間を使い切った後の「秒読み」(1手を一定秒以内に指す)が一般的ですが、 仕組みとしては「決められた時間内に指せなければ負け」という点は共通です。

おすし将棋では、持ち時間を設定した対局で時計が 0:00 になると「時間切れ」のカットインが入り、その側の負けになります。 残り1分などのタイミングでは警告のトーストでも知らせます。

5. 反則負け(打ち歩詰め・二歩ほか)

ルールで禁止されている手を指すと、その場で 反則負け になります。代表的な反則は次のとおりです。

主な反則
反則内容
打ち歩詰め(うちふづめ)持ち駒の歩を打って、その手で相手玉を詰ますこと。歩を「突いて」詰ますのは合法だが、「打って」詰ますのは反則。
二歩(にふ)同じ筋(縦の列)に、自分の歩を2枚並べて置くこと。ただし成った「と金」は歩に数えない。
行き所のない駒もう二度と動けない場所へ駒を進めたり打ったりすること(最奥段の歩・香・桂など)。
王手放置・自玉を王手にさらす手自分の玉が王手されているのに受けない、または自分から玉が取られる状態を作る手。
二手指し(連続で2回指す)手番でないのに指す、1手番に2回指す、など。
おすし将棋では、これらの反則手はそもそも「指せない手」として扱います。 盤が生成する合法手の一覧から反則手が除外されるため、打ち歩詰めや二歩などを誤って着手してしまうことはありません。 (たとえば打ち歩詰めになる歩打ちは、選んでも着手候補に出てきません。)

6. 持将棋と入玉宣言勝ち(27点法)

両者の玉が相手陣の奥深くに入り込む(入玉)と、玉が捕まらず詰みが起こらなくなることがあります。 こうして勝負がつかなくなった状態が 持将棋(じしょうぎ) です。 そのまま指し続けても決着しないため、駒の点数 で決着をつけるのが「27点法」です。

点数の数え方

勝ちの条件

満点は 54 点(全 40 枚から玉2枚を除いた分)。これを分け合い、点数が多いほうが有利 です。 おすし将棋の 27点法では、次の条件を満たした側の 宣言勝ち になります。

おすし将棋の27点法:宣言勝ちの条件
手番必要点数
先手28点以上
後手27点以上

先手だけ1点重いのは、先に指せる先手の有利さを1点で調整するためです。 相入玉(双方の玉が敵陣に入り、どちらも王手されていない)になり、ある手で片方がこの点数に届いた瞬間、 自動的にその側の勝ちが確定します。おすし将棋では、 相入玉模様になると「持将棋模様です。27点法:先手○点 / 後手○点」というトーストで途中経過も知らせ、 決着時には駒の点数を1枚ずつ数え上げる専用の演出が入ります。

点数が足りず、双方とも宣言勝ちの条件を満たさない場合、その入玉局面は決着がつかず 引き分け(持将棋) として扱うのが本来の考え方です。 なお、公式ルールの入玉宣言勝ち(27点法)には「敵陣内の駒が玉を除いて10枚以上」など、点数以外の細かい条件もあります。 おすし将棋では、遊びやすさを優先して点数を中心に判定しています。

7. 千日手(せんにちて)

まったく同じ局面が繰り返し現れる と、勝負が先に進みません。これが千日手です。 将棋では、同一局面が4回現れた時点で引き分け になり、先手・後手を入れ替えて指し直すのが原則です。

「同一局面」とは、盤上の配置・手番・双方の持ち駒 がすべて同じ状態を指します(何手目かは関係ありません)。 おすし将棋でも同じ基準で数え、同一局面が2回目・3回目に現れた時点で「あと○回で千日手引き分け」と警告を出し、 4回目に到達すると千日手(引き分け)として終局します。

本来のルールでは、片方が王手を連続でかけ続けて千日手にした場合(連続王手の千日手)は、王手をかけ続けた側の負け になります。 おすし将棋では現状この区別を行わず、同一局面が4回現れた場合は一律に引き分けとして扱っています。

8. 500手での打ち切り引き分け

詰みも千日手も入玉宣言も起こらないまま延々と続く対局を止めるため、手数の上限 を設けています。 おすし将棋では、500手に到達した時点で引き分け です。 終盤が近づくと、残り50手・30手・10手のタイミングで警告のトーストを出して知らせます。

手数による打ち切りはサイトごとの運用ルールで、値もさまざまです(プロの公式戦では別途「持将棋・千日手は指し直し」で運用されます)。 おすし将棋では 500手 を上限としています。

9. おすし将棋での終局理由まとめ

おすし将棋は、終局を内部的に次の「理由」で区別し、結果表示・検討ページ・記録に使っています。

終局理由(ended_reason)と結果
理由意味結果
詰み玉が詰んだ詰ませた側の勝ち
投了負けを認めて投了した投了した側の負け
時間切れ持ち時間を使い切った切れた側の負け
27点法勝ち相入玉で点数条件を満たした条件を満たした側の勝ち
宣言勝ち入玉宣言勝ち(エンジン判定)宣言した側の勝ち
千日手同一局面が4回現れた引き分け
引き分け(500手)500手に到達した引き分け

いずれの終局でも、対局後は「対局終了」ダイアログから この対局を検討する ボタンで検討ページへ進めます。 評価値・勝率の読み方は 「検討の評価値と勝率バーの見方」 もあわせてどうぞ。

まとめ

この記事は、おすし将棋での実装(詰み・投了・時間切れ・27点法・千日手4回・500手打ち切り)に基づいて書いています。 将棋のルールには大会・サイトごとに細部の違いがあり、公式戦の規定とは一部異なる場合があります。